成長の過程での背骨と足
脊柱のCカーブが残存する時期では重心が後方に移動しやすいので、股関節を外旋外転にして歩行することにより、前方への推進力を得ている。
そこから成長していく過程で腰椎の前弯が過度に出る時期では前方に重心が移動しやすく、股関節を内旋内転方向にして歩行することにより前方への重心移動を抑制している。
その過程を得て適切な脊柱のカーブを獲得する。
これは成人にも言えることで、足のアライメントを評価するときは脊柱も一緒に評価しないといけない。
その証拠に脊柱のS字カーブが少なくなった高齢者がガニ股で歩いていたり、腹部が弱くて反り腰気味の女性が内股で歩いているのをよく見かける。
全てではないと思うが、トータルの評価無しで足関節をいじる事はその人の重心移動を狂わせる恐れがある。