人間には意識的ではなく、無意識的に行っている機能があります。
呼吸や歩行などです。
前回の投稿でエクササイズやポーズは自動化はしたくないと書いたのは、この部分に影響があるからです。
歩行は、床からの反力や足底反射、視覚情報など(これだけではないですが)感覚器がしっかりと働く事により自然と手が振れ、足が上がり、踵から動き出す事ができます。
この動作が自然と出ていないのは何かの機能的低下が起こっている事になります。
なので、手を振りましょうとか足上げましょう、踵から歩いてという指導は機能低下を隠してしまいます。
骨盤を意識してとか胸を張りましょうとかお尻をしめてとかお腹を固めてなどもです。
動作は、視覚、前庭、体性感覚からの情報が脳で処理をされてから末端の動きになります。
意識的なエクササイズやポーズをやり続けて日常生活の動作に自動化されてしまうと本来あるべき機能的な動作に不具合が生じます。
筋トレのスクワットのパワーポジションはあくまでも筋トレのポジションであって、日常動作に自動化しないほうが良いと思います。
筋肉を鍛えるためにはフォームも大切ですがそればかりになるのは機能的な所を考えると避けた方が良いと思います。
筋トレが悪いわけではないので、誤解のないように。
筋力アップも大事、しかしながら本来あるべき動作手順を無視してはいけないと思います。
意識的にポーズをキレイにとることもです。
自分は年間1000件以上セッションしていますが、この辺りが原因で機能不全を起こしている方がほとんどです。
過緊張や意識的に伸ばし過ぎて弛緩性が強くなりすぎている方(こちらも結果過緊張)、、
だいたいこのパターンです。
表面上でなく内臓の不具合を訴える人もいます。
脳と腸は迷走神経で繋がっていますから。
必要なときに必要なパワーを発揮出来る事が大事になまりますね。
呼吸に関してもやり方を指導するのは避けた方が良いと思います。
呼吸が浅くなってしまっている人に呼吸を深くしてくださいというのも、、
浅くすることで不具合から身体を維持している事があるからです。
何で浅くなっているのかを紐解いて行くのが大事です。